嫁さんが『うつ病』になった話②
前回のおさらい
引っ越しを機に、精神が不安定になった嫁さんは
仕事でミスをして大号泣…。
引っ越しで慣れない土地、慣れない仕事に
ストレスが溜まっているんだと…。
時間が解決してくれるだろうと
簡単に考えていた私ですが…。
↓↓前回の話
恐怖の朝
早朝の3時 その①
ある早朝の3時、
嫁に体を揺すられて起こされる。
…どうしたの?
こんな早朝に…ふぁ…。
寝ぼけ眼で嫁さんを見ると、
なんとシクシク泣いているではないか…。
えぇ~…なんで泣いてるの?
不安なの…不安で不安で落ち着かないの…。
生きるのが辛くてどうにかなりそうなの…。
パートも行きたくない…。
こんな早朝から勘弁してくれよぉ…。
ってのがこの時の偽ざる私の気持ちでした。
う~ん…
そんなに不安なら、パート辞めたら?
嫁さんがこんなに不安、不安と言って泣く事は
今までなかった為、パートが原因かと思い
辞めて様子を見るよう諭してみた。
うん…パート辞めたい。
辞めてちょっと様子見て見るね…ごめんね。
結局、出社時間の7時ギリギリまで
そんな話をして寝不足気味で家を出ました。
これで落ち着けばいいけど…。
夜仕事から帰宅すると嫁さんから
パートを辞めてきた報告を受ける。
パート辞めて不安も無くなったし
これで落ち着くだろ。
しかし
そんな希望は翌朝に
木っ端みじんに砕かれる。
早朝の3時 その②
翌朝の早朝3時。
嫁に体を揺すられて起こされる。
…どうしたの?
こんな早朝に…ふぁ…。(2回目)
寝ぼけ眼で嫁さんを見ると、
またまたシクシク泣いているではないか…。
そして開口一番。
不安なの…。
私ね毎日さぁ…。
不安で不安で不安で不安で
不安で不安で不安で不安で
不安で不安で不安で不安で
不安不安不安不安不安不安不
安不安不安不安不安不安不安
不安不安不安不安不安不安不
安不安不安不安不安不安不安
不 安 で
死 に そ う。
………。
口を開けば、嫁は不安だと訴えてくる。
普段の嫁さんと全然違う
その姿に恐怖を感じました…。
何が不安なの?って聞くと、
1)生きる気力が湧かなくて不安
2)この街で暮らしていけるのか不安
3)あなたの荷物になってるんじゃないか不安
4)自分が価値のない人間じゃないか不安
諭すように大丈夫だよって言っても
不安でしょうがないと…。
これは明らかにおかしい!!
今日中に病院に連れて行こう。
朝8時に会社に休む旨連絡し、
ネットで調べた病院に連れて行きました。
初めての精神神経科
ネットで調べた病院はとっても大きな病院で
その建物の大きさに見合った多くの患者さんが
待合室で診察を待ってました。
えぇ…こんなに患者さんいるんだ…。
勝手に人が少ないイメージを抱いていましたが、
想像の倍以上の人が待っててビックリ。
受付をして問診表を渡されたので
嫁さんに記載するよう促す。
問診票を記載した所で嫁さんの名前が呼ばれ
血液検査等をしたみたいです。
そして待つこと2時間…。
ようやく先生との診察。
こんにちは。
今日はどうしたの?
↑↑先生
実は妻が最近は泣いてばかりで、
毎日不安で不安でしょうがないと…。
私がいくら大丈夫だって言っても落ち着かなくて。
私は嫁さんの最近の状態を詳細に先生に話しました。
なんとかしてくれ!!
この一心で…。
先生は根気よく私の話を聞いてくれて、
嫁さんにも色々質問をしたり話を聞いてくれました。
なるほど…。
お二人のお話と問診表で判断すると
奥様は「うつ病」
だと思われます。
うつ病…。
病名を聞いて私はショックでした…。
うつ病、働いていると何度か聞く病名ですよね。
しかし心のどこかで
「自分の身近な人には関係ない病気」
だと思ってました。何の根拠もなく…。
そして嫁さんがうつ病になったのは
私にも原因があるんでは?
そう思うと言葉が出てきませんでした。
私がショックを受けている反面、
嫁さんにはうつ病と聞いて「なんかしっくりきた」
と少しホッとしたような表情が印象的でした。
うつ病の治療方法ですが、
「薬物治療」をしていきましょう。
先生、
薬物治療ですぐ嫁さんの症状は良くなるんでしょうか?
それは個人差による…としか申し上げれません。
薬の効き、薬の合う合わないは個人個人で全然違うのですよ。
そんな…。
旦那さん。
うつ病とは長い目で付き合っていかねばなりません。
焦りは禁物です!!
1ヵ月程度でうつ状態から抜け出せる方もいますが、
1年以上掛かる方もザラにいるんですよ。
病気になって一番つらいのは奥さんなんです。
旦那さんはどっしり構えて奥さんを支えてあげて下さい。
そう…ですね!!
わかりました、先生。
これから宜しくお願いします。
はい、宜しく。
それでは薬を処方するので、
2週間後また診察に来てください。
奥さん、うつ病は治らない病気ではありません。
不安な事があれば病院に連絡して下さいね。
はい…ありがとうございます。
そして、うつ病を治すべく
治療が始まる!!
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嫁さんが『うつ病』になった話③に
つづく
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